2012年1月11日 (水)

TAD-D600 導入 レビュー

こんばんは、hayateです。

タイトルの通り、TAD社D600を導入しました。
昨年IYHスレで写真のみUPしましたが、この度正式にレビューを書きます。

Tadd600hayate_2 

■レビューにあたり
今回TAD-D600をレビューするにあたり、導入から時間をおいて記すよう
心がけた。それは、導入直後のファーストインプレッションをネットに
軽々しく載せるより、一定時間通電し、スピーカーから音を出し、耳を慣らし、
何が変わったのかを整理した後に記したいと考えたからだ。
(ファーストインプレッションの場合、そして特に変化が大きい機器の場合、
導入直後は具体的に何が変化したか整理できていない。そして後に印象が
二転三転する事が多い。)

私は、TADの開発者に敬意を表するため、軽薄な文での評価は避けるべき
だと考えた。そして、自らの環境において納得の行く音と正確な評価が可能
になってからレビューを書くことを決した。
TAD D-600は導入から1ヶ月以上経過した。この間、音はやはり変わった。
それは極めて大きく、そして満足へと近づく変化であった。
その変化とTAD-D600の音を一通り整理した今日、レビューを記す。

■導入の狙い
まず何故TAD-D600を導入したかであるが、これには明確な理由が
あった。TAD技術者への賞賛の証として、というのも一つの理由では
あるが、決め手はやはり音であった。

導入前の私のシステムは、幻想的な世界を作り出すAVALONと外界から
輪郭を少しタイトにかたどるGOLDMUNDという性格であった。そして、
それまで使用していたAKURATE DS/dは情報量は多いが音が軽いという
特徴があった。これをトータルすると、ふわっとした世界に輪郭だけがある
音、もっと言うと外堀は作ったが中身の無い音であった。
私はここに中心を貫くような音を入れたいと思った。それは、試聴記にも
あった通り、正確にアタック音を再現してくる点である。

試聴以降、もしTAD-D600を入れたら発生音の中心点を射るような
ズバッとして中身の充実した音が出るだろうか、次第にそう考える
ようになった。
もちろん、素材の違いを見事に彩る音色にも興味があったが、決め手はそ
れであった。

試聴記にも書いたとおり、TAD-D600は固有のキャラを持つ。そして、この
キャラの違いをよくよく考える必要があるとも述べた。その点はよく考えた。
その結果、他社では真似できない正確で全くブレないアタック音を重視し、
TAD-D600を決定した。

しかし、それ以外の点も考慮した。
「飽きる音ではないか。」
私はこれまでの経験上、美音を好んできた。しかも極めて人工的な美音も
良しとしてきた。実直で誠実な音は飽きるケースが多い。さて・・・。

結果、GOLDMUNDのDACを残す事とした。
そして、導入後はソースによって以下のように使い分けている。
  1)TAD単体
  2)TAD(トラポ)+GOLDMUND(DAC)
違いは後日記載するが、この効果は非常に大きかった。しかし、TADは
"ソースを忠実"に出すため、TAD単体でもソースによっては非常に美しい
音を出すことがわかった。TADは決してつまらない音では無いということを
一ユーザとして断言したい。

さて、導入に際して1つの懸念があった。
それは手持ちのGOLDMUNDはプリメインであり、TAD-D600の音に追従で
きるかどうかであった。その懸念の発端は、プリメインより、セパレートで
プリを奢った方が良い音が出るという一種の定説ではなく、私の経験から発し
たものであった。
以前のメインシステムはAKURATE DS/d、GOLDMUNDのプリメインアンプと
AVALONの組合わせで構築していた。その後、DSをサブシステムへと移行し、
AKURATE DS/dをプレイヤー+プリ、ARCAMをパワーアンプ、ガルネリメメントと
するサブシステムを構築した。この時の音は・・・実はサブシステムの方が
情報量と分解能が数段上であった。(サブシステムでは聞こえる音、微妙な
ニュアンスがメインシステムでは全く出なかった。)
これはすなわち、AKURATE DS/dのプリ機能の方が、GOLDMUNDの
プリメインアンプのプリ部分よりも優れていて、GOLDMUND のプリメインは
AKURATE DS/dが出す音を完全に拾うことが出来ていなかったと考えた。
それ故、TAD-D600を導入しても音の向上は見込めないのでは懸念したのである。

しかし、そのような心配は無用であった。結果は、いとも簡単にAKURATE
DS/dを凌ぐ音を出してきた。今後アンプをセパにした際には、更なる向上に驚くと
推測するが、現構成でもTADの凄みを感じ取れたことは期待以上であった。

本項のまとめとして、導入の狙いに対する結果を述べる。導入目的であっ
た"音の発生点を的確に捉える音"は実現した。それも相当であった。
GOLDMUNDのアンプで感じていた輪郭をかたどる性質は払拭され、この
システムはTAD-D600の音が支配的となった。音質の詳細は以下のレビューで
記するが、TAD-D600を加えたシステムは的確な点音源を有し、その上、
今まで無かった"響き"をよく感じられるシステムへと変化した。
これはAVALON DIAMONDとの相性の良さも貢献しているだろう。
導入結果は想定以上の効果であり、成功と呼べるものであった。

■音質レビュー
(1)一切手を抜かない音
まずこれに尽きる。どんな楽器、打ち込み音の種別を問わず、また低音、
中音、高音の音域、CD、SACDに関わらず強烈なエネルギーを伴って
再生する。どんな小さな音でさえも一音一音しっかりと主張してくる。

TAD-D600が有する凄まじい低音の量感は、他オーナー殿のレビューから
ご存知の方もいらっしゃると思う。私も初め、まるでサブウーファーを追加
したような驚くべき低音を体験した。そして、それはふやけた低音では無く、
先般の試聴記の一定点から放たれたキレのあるサウンドであった。
これだけでも深く感心したが、その後、TAD-D600は中音、高音も同様
の音を出すようになった。これには驚いた。最初はドンシャリ型かとも
考えたが、後に中音が充実してきて、最後にやせ細って神経質な高音が
音色豊で強烈なエネルギーを持つようになった。この変化は特にオーケスト
ラにおいて絶大な効果を発した。

この機器は特定の音だけでなく、徹底して全ての音をエネルギー感溢れる
音として出す。
そのため、今まで味気なかったバックバンドが活き活きとし、ボーカルだけ
に耳がいきがちであった曲が曲全体を楽しめるようになる。(それでいて、
主役と脇役の関係が崩れない点がこの機器の立派な点である。)
また、フルオーケストラでは今まで確認できなかった、非常に小さな音で
演奏する楽器(ティンパニー等)に実在感が与えられ、よりリアルに
聞こえる。
(これらはAKURATE DS/dでは明確には分からない音である。
何か低音が鳴っているとは認識できるが、それが何であるかの閾値に
達してない。TAD-D600の場合音が聞こえるだけではなく、アタック位置と
面の揺れが聞こえてくるので、それがティンパニーであることと、そして
どのティンパニーを叩いているのかさえも分かるのである)

TAD-D600のエネルギッシュな音は、言葉として表現する事が難しい。
キンキンするとか、怒濤のようになだれてくる低音とはまた違う。
全ての音に芯があって、全て活き活きとしている。
だから、聴いていて嫌になるとか、プレッシャーを感じたりする事は無い。
私は圧倒してくるような音は嫌いなのだが(それ故、ブリティッシュで柔らかい
音の機器を選択してきた背景がある)、TAD-D600は変な圧迫感を感じ
させない。
私は、この全ての音に魂を宿すような音は、経験上、この機器を除いて
聞いたことが無い。

この一切手を抜かない音は、ジャズ、クラシック、ポップス全てにおいて、
音質を向上させる。ただ、各種ソースを聴いてきて、この機器で一番恩恵を
受けるのは、クラシックだと感じた。
特に大編成物。ワーグナーやシベリウス、マーラー・・・。
数々の楽器が放つ強烈な響きが大きな渦となり、会場中に轟くような音。
凄まじい音数全てに力を込めて、かつバランスを失わずに集合させてくる。
そして、そのダイナミックな音が右から左に、天地をひっくり返すように部屋
中を駆け巡る。

自宅にいながらここまで凄いオーケストラを聴けたのは驚いた。
むしろオーディオでオーケストラを堪能した記憶はほとんど無い。
あるとすれば、2つ。1つめは、2008年の東京インターナショナル
オーディオショー。AVALON ISISとdcs Scarlatti、Jeff Rowland.
このときの音は圧巻だった。スピーカー後方にステージを描き出し、
等身大の奏者が演奏する。とてもしなやかに、妖艶に。
このシステムと比較すると、TAD-D600は固い。今の私のシステムと
比較すると、表現力という点で、このISISとdcs Scarlattiが上手と感じる。
2つめは、B&W ノーチラスとGOLDMUND EIDOS Reference、
アンプもGOLDMUND(パワーはTELOS2500)。
音色がとても温かで、一つ一つの音をくっきり描く。輪郭が整っているにも
関わらず、妙なエッジは立たない。B&Wとは思えないほど優しい音で、
聞き惚れてしまった記憶がある。
このシステムではマーラーを聴いたが、今のシステムと比較すると、
キャラの違いという差だけで、甲乙付けがたい。どちらともオーケストラを
再生する水準を満たしているため、あとは少しオーディオらしいノーチラス&
ムンドかエネルギッシュな演奏が聴けるAVALON & TAD-D600か・・。
私はオーケストラであれば後者を選択したい。TAD D-600で聴くマーラーや
シベリウスはこちらの方が凄まじい。(前者はJazzやボーカル物を聴きたい)

横道がそれたが、TAD-D600の妥協無い一音一音が曲全体を律し、新たな
表現へと繋がった。この点だけはLINN DSでは無し得ない世界であろう。

(2)情報量
とにかく多い。ソースに含んでいる音を全て出し尽くそうとする。TAD-D600
とAKURATE DS/dとの比較であるが、DSでは太刀打ちできない程である。
その上、TAD-D600は前述の通り、一音一音くっきりと出るため、何が鳴っ
ているのか認識しやすい。そして、音のバランス崩すことなく出てくるのが
特徴である。
上記特徴ゆえ、バランスがおかしな曲をかけるとその通りに出すので、
酷いことになる。また、ソースがあまり情報を含んでいない場合は、
この程度かと少し落胆する。しかし、これは良質なソースを(CDでもSACDでも)
かけた場合は、驚異的な音、それでいて聞きやすい音を出す。

TAD-D600はソースの持つ莫大な情報を徹底的に出し抜くが、逆に誇張
したり間引いたり美化もしない。そのため、この機器はソース(ユーザー)を
選ぶだろう。しかし、私としては、予定していた使用方法 -クラシックの
SACD、CDを鑑賞する- で今までに無い効果を発揮したため、導入して
正解だった。

(3)点音源と精密な配置
導入の狙いであった点音源であるが、これには驚いた。空間に杭を打ち込
んだように然るべき所からピンポイントで音を出す。それも一音一音全て。
その特徴と力強い音が相まって、音楽の正確なリズムを刻む。
バスドラム、ベース、ギターのカッティング、ティンパニー・・・。
TAD-D600が音楽のリズムをあまりにも正確に現わすので、リスナーの
時間感覚が消え去り、場は次第に奏者が演奏するリズムで支配される。
ざっくばらんに言えば、全てを忘れて目の前にある音に没頭してしまう。
精密な音の配置は、フルオーケストラの大編成物に効果を現わす。しかし、
意外な事だったが、打ち込み系の音楽に非常に有用であった。楽器では表
現不可能な世界をこのTAD-D600は顕現させた。

(4)響き
これは予想していなかった。当たり前のことだが、本来響く音は振動する限
り、空間の許す限り響く。響かない音は全く響かない。TADはこれを実現し
ている。ウッドベースのボンッという一瞬の弾く音、そこからの再び弦に
触れて止めるまで細かな振動を繰り返す。そしてきっかりと止まる。
TAD-D600はその一連を極めてクリアに生々しく再生する。
※響きの良さ、クリアさはTAD-D600のS/Nの高さからも来るだろう
  AKURATE DS/dと同じ曲をかけても、AKURATE DS/dがうるさく
  感じられる曲さえある。TAD-D600は極めてノイズが少ない。

さて、TAD-D600で最も響きの良さを感じたのは、金管楽器であった。
実は今まで、金管楽器を含む演奏を敬遠してきた。聴く場合はGOLDMUND
を経由し、美化させて聴いてきた。それは何故か。オーディオで聴く金管楽
器が嘘っぽいのである。例えば、トランペットというのは本来よく響く。直進
的でありながらふわっと広がり、その響きをさえぎる物は何も無い。しかし、
オーディオでは詰まった様な音で、単色でうるさいと感じていた。それを
ごまかすためにも味付けをして食す必要があった。しかし、味付けをしても
私の知っている金管楽器の音では無いため、敢えて聞くことは無かった。
自身の拘りとして、上手く再生できない、うわべだけの楽器は聴かない。
どうしても違和感を覚える。(AVALONの導入前は、ピアノは聴かなかった。)
TAD-D600で金管を再生するとどうなるか。詰まっていたような音から解放
され部屋中に自由に伸びやかに、そしてそれ自身が持つ美しさをもって
浮遊する。知っている音。安心してその音色の身を委ねることができる。
TAD-D600のお陰で死蔵していたディスクが蘇った。

話は冒頭に戻るが、TAD-D600は響かない物は響かない。そして、点音源
である。これがボーカルに大きく影響した。とにかく口が小さい。一定点から
発声される。そして、意図的に加工をしていない限り、ボーカルの甘さや発
生以外の響きは乗らない。
歌い手が有する以外の幻想的な、美しい声は期待できない。この点は、
好みが大いに別れるだろう。それ故、私はGOLDMUNDのDACを残し、
少し美しい声を楽しめるようにした。

■レビューまとめ・感想
さて、ここまでレビューをご覧に頂いた中には、TAD-D600はエネルギッシュ
で力強くゴリ押しのタイプだと推測された方もいらっしゃるだろう。
しかし少々異なる。確かに、アタック音・震源点はしっかりとしているが、
そこから音が華麗に羽ばたく。実に伸びやかで、音の輪郭などというものに
とらわれること無く。試聴記で触れたように、一音一音まるで異なり楽器本来
の音色が鮮やかに空間に解き放たれる。
従って、ソースによっては安らかにゆったりと聴ける。
実際に使うと、出てくる音はごつごつした見た目とはかなり印象が異なる。

上述したように、音楽のジャンルやボーカルに求めるものよっては、
別メーカーを選択した方が良いケースもあるだろう。
しかしクラシック音楽と、そして打ち込みで構成するアニソンの一部にはとても
素晴しい効果を発揮した。

私は今まで、固すぎて音楽性に乏しい国産機種に辟易してきた。それ故、
全て外国製の機種を導入してきた。しかし、このTAD-D600は本当に良く
出来ていると感心する。徹底してソースに忠実であろうとするが故に、音楽
性を持つソースであればその通りに演奏をしてくれる。CD/SACD問わず。

機器選定に当たってはKLIMAX DSも考慮に入れた。しかし、私としては
SACDを直接再生できる機器を望んでいて、更にDACやトランスポート
としての使い勝手も重視していた。
そして何より、点音源で色彩豊かな表現に魅了されてTAD-D600を導入した。

久々の国産回帰。高い向上心と技術力。

本当にとても良い物に巡り会えた。
そして、やはりこの機器を世に出してくれた技術者にお礼を述べたい。

ありがとうございました。大切に使います。

hayate

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追記:上記レビューに関して2点補足

空間の広さと分離について。
TAD-D600の空間はかなり広い。オーケストラを十分配置するだけの
空間を展開する。ESOTERICのP-01/D-01と比べると、一歩劣る。
しかし、逆に言うとそれに限りなく近い空間描写を実現している。

音の分離であるが、これが超優秀。今まで複数の音に埋もれていた音などは
たやすく分離して、リスナーに提示してくれる。
上記レビューで打ち込みを評価してたが、それはこの優秀な分離にも
起因する。
TAD-D600で打ち込みのある曲を再生すると、打ち込みは単に
本物の代替としてではなく、打ち込みにしかできない世界を表現するために
使用したと確信させるような音を出した。化けたと言っても良い。
DSでは、その片鱗すら見せなかった。
具体的に何の曲がどのように変化したかは、後日、TAD-D600のDAC、
トランスポート性能レビューと併せて記す。

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2011年12月24日 (土)

もう一度手に入れたいオーディオ機器

こんばんは、hayateです。

2ちゃんニュース速のスピーカースレを見ていて、
私は過去にどのような機器を使用してきただろうかと、
ふと思いました。

その中で、タイトルの通り、もう一度手に入れたいと思う機器は何だろうと
回想したので少々書きつづります。

・プレイヤー

Fmjcd33t
            ARCAM FMJ CD33T

プレイヤーはこれまでにLINNのMAJIK CDやTEACのVRDS 25XSや
DENON DCD-S10ⅢL、MarantzのDV9500等を使用し、全て手放しました。
このCD33Tはその中で、唯一もう一度手に入れたいと思う機器です。

この機器は情報量は決して多くなく、刺激分が無いので、一聴では良さが
わかりません。しかし、甘くて、艶めかしい音色を奏でます。
コメント等で記載しましたが、トランペットをゆったり聞かせ、
ボーカルをより温かく聞かせてくれます。
オーディオ機器によって表現を巧みに変化させることができると
勉強になった機器でもあります。

もう新品は売ってないでしょうし、ラックの制約があるので、
入手は難しいですが、時々この音は良かったと思う事があります。

・アンプ

509fse
             LUXMAN L-509fSE

アンプはプレイヤーほどではありませんが複数使用し、
そして手放してきました。
ただ、このLUXMAN L-509fSEを手放すのは少し勿体なかったと
感じることがあります。

このL-509fSEはLUXMANとしては異端とされるクール系の音で、
評価が分かれていました。
確かにクールと一括りにすればそれまでです。
しかし、リスナーの視点(聴点)をそのクールな所まで落としたときに
見える世界があります。

私は何度も試聴し、このクールさの中に秘めた表現力
(圧倒的な情報量とそれをあくまでもクールに描き出す徹底さ)に
惚れて、購入を決めました。
このアンプを導入してから、クラッシック(フルオケ)はホールだけでなく、
家でも堪能できるのだと知りました。

ただ、このアンプはオーディオを始めて1~2年目ほど(しかも学生時代…)に
手に入れたため、上手く使いこなせなかったのも事実です。
一番のネックはリモコンが無かったことです。

今思えば配置を変える等、いかようにも出来たのですが、
経験不足から手放してしまいました。

この機器はクールさとエッジの立たない心地の良さを両立した
他メーカー、同メーカーでも決して出す事ができない逸品だと思います。
(後継の509Uは線が太くなり、全く別物になってしまったので、
このクールで繊細な音はL-509fSEでしか出せないですね。)

もしもう一度手に入れて使うとしたら・・・
AUDIO MACHINA CRMとLUXMAN L-509fSEの組み合わせは
面白いかなと思います。

あるいは、AVALONのASCENDANT2と組み合わせても
白銀世界のような美麗なる音が期待できそうです。

・スピーカー

無し

スピーカーも様々に使用してきました。代表的な物ですと、
B&W805Nと805S、Sonus faberのCremonaやDYNAUDIOのSPECIAL25等々。

確かに良い製品ではありましたが、もう一度・・・と思う物は
無いですね。

では他に欲しいスピーカーは?と問うと、無いですね。
スピーカーは現状満足で、いかに鳴らして行くかというスタンスです。

もし追加導入できるなら?と敢えて問うなら・・・
B&Wのノーチラス、TADのCR-1、AVALONのISISでしょうか。
あと、Franco SerblinのAccordoは見た目が
美しいのでオブジェとしては欲しいです。
(音はまだ聞いたことがないので、音の判断ができません)

ただ、やはり現在のスピーカーが自身にはベストで、
追加導入の必要性はないと感じます。


過去の話が中心になりましたが、振り返ってみると、思う事が多々あります。
とりわけ、実際に多々使ってみて、機器の良い点悪い点を把握したこと、
己の好みを把握したことで現在に繋がっているなぁと思います。

スピーカーに関してはかなりの代償を払いました。
しかし、だからこそ現状満足と言えるのかもしれません。

(ただ現代人は変化を求める存在なので、私自身の好みも
また変わってくるでしょう…)

現状スピーカーは満足ですが、改善点は多々あるので、
今後は煮詰めていく方向で進むのかなと思います。

hayate

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2011年11月29日 (火)

ステラヴォックスジャパン GOLDMUND取扱終了について

こんばんは、今夜は連投のhayateです。

タイトルに関して、オーディオファイルでご存知ない方は
いないでしょう。

私はこの件に関して・・・少し複雑な思いです。

取扱終了の詳細な経緯は知りませんが、今後、日本で新製品が
手に入らない(試聴できない)可能性があると思うと、残念です。
しかし、昨今の価格急騰は少しやり過ぎだろうという思いもあります。

遅れましたが、私はGOLDMUNDの音が非常に好きです。
特に従来のHI-END以上のシリーズを好みます。

GOLDMUNDの音は、原音とは異なり、人工的です。

しかし、それは決して悪いものではなく、金管楽器を
より金管楽器らしく音を作り変えるような、輝く人工的美音を出します。
(SRシリーズやプリメインではこの音は出ませんが・・・)

どこかで書いたかもしれませんが、私は、DVDP移植の件を知った後に、
GOLDMUNDのDACを購入しました。

きっかけは、数年前のダイナミックオーディオのマラソン試聴会で、
αDACとQBD76とGOLDMUNDのMIMESIS 20.6を聞き比べしたことです。
その時、GOLDMUNDの煌めくヴァイオリンに心を動かされ、
GOLDMUNDのDACを購入しようと思いました。
 
写実的で高解像度なαDACも凄い(万人受けするだろう)と思いましたが、
私的には一番美しい音の出るGOLDMUNDでした。
 
その試聴時、中身がどうであれ、出てくる音に満足できれば全く問題ない、
むしろよくそこまで音をチューニングしてくると逆に驚きました。

話を元に戻しますが、GOLDMUNDは美音です。
そして、単に美音ではなく、「我々の考える美音はこれだ」という主張・哲学が
入っている製品だと感じます。

そのため、ソースの音を忠実に出す事を好む人には向かないと
思います。
しかし、そういう製品もオーディオにはあって良いと思います。

GOLDMUNDのような美を提供するオーディオが日本市場から
一つ消えるかと思うと、残念です。

※しかし、CH Precisionも制作者が考える美を追求するタイプと
 聞いているため、今後はそのメーカーも注目してみたいと思います。

新たな代理店が見つかれば・・・と淡い希望を持っています。

hayate

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GOLDMUNDは非常にセンシティブ?

こんばんは、hayateです。

先日、GOLDMUNDのMIMESIS 330Lの設置位置を変えました。
すると、音が無視できないほど変化したため、GOLDMUNDは
非常にセンシティブなものだろうかと思い、ブログに残しておきます。

もともと、MIMESIS 330Lはラックの最上部に設置してあり、テレビとの
距離が非常に近い状態でした。そして、テレビをオン・オフすると、
電磁波?の影響でMIMESIS 330Lが操作不能になる現象が
しばしば発生していました。

これはいけないと思い、ラック最上部にDENONのBDプレイヤー
(DBP-4010UD)を設置し、MIMESIS 330Lを中段に設置しました。

すると、テレビのオン・オフによる操作不能が格段に減りました。
(但し皆無ではありません・・・)

これだけでも良い結果でしたが、テレビ音声(アニメです)が
細かな音まで拾うようになり、空間が広がるような音に変化しました。

これがなかなか心地良くて、数日経過しても同じ音の傾向のため、
GOLDMUNDのMIMESIS 330Lはテレビの発する電磁波(?)に
相当影響を受けていたのかな?と推測します。

GOLDMUND全般に言えるのか、この機種(カーボントップ)だけが
そうなのか、わかりませんが、確実にこの機種は外界の環境に敏感な
機器だと思いました。

そして、この一件で、アニメ視聴時におけるGOLDMUNDの
MIMESIS 330Lの更なるポテンシャルが垣間見え、アニメ視聴が
捗りそうです((・∀・)x))

※ただし、録画だけがどんどん溜っていて、現状は
  消化が進んでいませんorz

hayate

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2011年秋 オーディオイベント後記(雑記)2/2 AVALON,ソナス

こんばんわ、hayateです。

前回の後記(雑記)1/2の続きです。

・東京インターナショナルオーディオショウ

 (2)AVALON TIMEダブルウーファーの難しさ

 今回のショウはほとんどTADブースにいましたが、
 AVALONユーザとして、太陽インターナショナルブースにも
 一応足を運びました。
 構成はAVALON TIMEで、駆動となるパワーアンプは
 Jeff Rowland Model625でした。

 溶けるような低音。

 AVALONは、現存する他のダイアモンドツイーター搭載スピーカーや
 セラミック系ツイーター・ミッドを搭載するスピーカーよりは、
 柔らかい音で幻想的な鳴り方をします。

 ※ただ、B&Wのノーチラスも柔らかい音を出します。
   AVALONとは別アプローチで音を再現しますが、
   他のB&W機種とは全く違う、とても良い音です。)

 しかし、この組み合わせは明らかに鳴らせていません。
 低域がぐにゃぐにゃして、二つある内の一つのウーファーは
 全くと言って良いほど制動できていないのでは?と感じました。
 数曲を聴きましたが、あまりにもひどい音であったため、その場を
 去りました。

 以前、別店でもTIMEを聴いたことがありまして、その時も全く
 鳴らせていませんでした。駆動となるパワーアンプはGOLDMUNDの
 TELOS200。(プリはMIMESIS 27.5)
 元々シャープな音の組み合わせですが、低音はほとんど出ず、
 その上スピーカーからの音離れが悪くて、へばりついたような音を出しました。
 AVALONの超解像度かつ細かな粒子で世界を再現させるような幻想的な音とは
 かけ離れていて、とても酷い音でした。

 ただ、TIMEは実はすごい音を出すスピーカーです。
 それは2009年の東京インターナショナルオーディオショウで感じました。
 その当時は、Jeff Rowlandのフラグシップで鳴らしたと記憶しています。
 ブースには評論家の傅信幸氏が来ていて、その時の音量は適量で、
 上に書いたように、まさにAVALONの幻想的な音を出していました。
 そしてダブルウーファーの恩恵なのか、本当にフロアを揺らすような
 低音にびっくりした記憶が残っています。

 AVALONは小音量でも容易にスピーカーの存在が消えます※。
 しかし、スピーカーの背後に燦然たる世界を作りあげるには、
 一定以上の音量を必要とします。
 傅信幸氏はAVALONのこの性質を理解していて、通常のデモ以上に
 音量を上げていたと推測します。

 ※実際、自宅でAVALON DIAMONDを小音量で聴いても
  スピーカーの存在が消え、しかるべき位置に定位します。
  但し、セッティングがシビアなので本当に1センチ間隔で位置を
  調整する必要があります・・・

 話がそれましたが、AVALON TIMEを鳴らすには相当良いアンプ
 (DFの高いアンプ?!)が必要であると感じました。
 ネットを見た限り、今回登場したNAGRAの真空管でも酷い状況のようで、
 TIMEを鳴らすためには、アンプを厳選する必要があると思います。
 (3種類聴いただけで決断を下すのは早計でしょうが、200万円クラスの
 パワーだとお話にならないのでしょうかと感じてしまいます。)

 手前味噌ではありませんが、我が家のAVALON DIAMONDは
 GOLDMUNDのプリメインでも最低限には鳴っている
 (少なくとも低音は緩くない)と思います。
 それに比べるとTIMEは難しいスピーカーだなと感じます。
 (無論、我が家のアンプ環境は貧弱(特にプリ部)ですので、
  発展の余地は幾らでもあると考えています。)

 (3)Guarneri Evolution

 Guarneri Mementoの後継機にあたるEvolutionも興味が
 あったため、ノアブースにもほんの少しだけ行ってみました。

 ※写真は、メーカーページでご覧下さい。
 ・Guarneri Memento
 http://www.noahcorporation.com/sonusfaber/guarneri.html
 ・Guarneri Evolution
 http://www.noahcorporation.com/sonusfaber/GUARNERI-EVO.html

 まずEvolutionの外観ですが、スピーカー側面の木目の色合いが
 Guarneri Mementoより深く、陰影感もあり、私はEvolutionの方が
 好きでした。

 天板部分はシルバーの鏡面磨きで、写真を見る限りは
 好きになれませんでした。しかし、実物は意外とアリでした。
 欲を言えば、Guarneri Mementoと同じく、天板も
 木目調であればとは思います。
 (ただ、品良く作り込まれているので、こだわらなくても良いと
 考えました。)
 
 しかし、スタンドの台座部分が黒色になってしまった事だけは、
 受け入れがたい点でした。
 Guarneri Mementoは濃淡のあるグレーの大理石が下に
 あることで、上部のスタンドの黒が映え、さらにその上
 スピーカー筐体が孤高のごとくそびえ立っています。
 異なるの三色の色が見事に調和し、かつその気高さを保っている
 美しさに惚れ込み購入した経緯もあります。

 対してEvolutionはツートーンになってしまい、黒の台座とスタンドが
 単にスピーカー筐体を目立たせる存在だけになってしまっている点が
 残念でならないです。
 美的価値観で評価は異なると思いますが、配色は従来と同じ方が
 良かったと思います。

 さて、肝心の音ですが、これはダイナミックオーディオのマラソン試聴会を
 基に感想を書きます。

 CDP、プリ、パワーともにEINSTEINの機器でした。

 Evolutionは躍動感のある音で、まっすぐな音を出してきました。
 硬いとまでは行きませんが、柔らかさは無いと感じました。
 この点は、エージングで変化するかもしれません。
 しかし、Guarneri Mementoにはあった官能的な音色、豊饒な膨らみは
 全くありませんでした。むしろ全帯域でタイトな鳴り方をしていました。

 音はGuarneri Mementoと全く別物と考えて良いでしょう。

 ただ、Guarneri Evolutionは無しか?と問われると、オールジャンルに
 対応できるスピーカーになった点、他社機種がいささか鋭い音の傾向に
 ある点を踏まえると、Guarneri Evolutionの存在意義はあると思います。

 しかし、Guarneri Memento特有の美音は出ないため、Guarneri Mementoに
 惚れ込んだ方は、Guarneri Mementoをおすすめします。

 逆にGuarneri Evolutionのまっすぐで、細かな音を拾いあげる点は
 Guarneri Mementoでは出しにくい(細かな音は拾えますが、柔らかさで
 包みこむため、音色が異なります)ので、Guarneri Evolutionの方が
 良いでしょう。

 傾向が異なるこの両機を聴いて、私はソナスのあたたかで
 ゆったりとした音色を味わえるGuarneri Mementoが好きだなと感じました。
 (そしてこの世からGuarneri Mementoが生産されなくなる事は
 実に惜しいとさえ思いました。)

 少々長くなりましたが、2011年秋の試聴は短いながらも大きな
 収穫が多々ありました。

 今後は、AVALONのアンプ選定という観点で
 試聴等を進めようかと漠然とは思っています。
 (今回の試聴はアンプをほとんど聴くことが出来ませんでした。)

 ただ、アンプにまだ大きな不満が無いため、日東紡のシルヴァン等で
 部屋をルーム・チューニングする方が先かと思います。
 先日の試聴時に、日東紡の方がルーム・チューニング材は自由に貸し出し
 可能と仰っていたので、余裕がある時にまず試そうと思います。

 ※本来なら、ルーム・チューニング材をスピーカーの間に
  置きたいところですが、テレビがあるんですよね・・・
  しかし、どうしてもAVALON DIAMONDでアニメを楽しみたいので、
  他の場所に置くことを考えてみます。
  Bestでなく、まずはBetterの方法で。

hayate

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2011年秋 オーディオイベント後記(雑記)1/2 TAD etc

こんばんは、hayateです。

この秋は3つの場所で音を聴いてきました。

ダイナミックオーディオのマラソン試聴会、
東京インターナショナルオーディオショウ、残りの1つはイベントでは
ありませんが、日東紡音響エンジニアリングの試聴室です。

それぞれ長い時間滞在できませんでしたが、
今までブログで触れてない話がありますので、
ざっと触れてみます。

・ダイナミックオーディオのマラソン試聴会

 ここでの収穫物は、素晴しい演奏に出会えたことです。
 
  [SHM-SACD]バッハ: ヴァイオリン協奏曲集 UCGG-9005
  {演奏者}ヒラリーハーン
 
 ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調 3楽章
 
 私はもともと作曲者問わず、ヴァイオリン協奏曲が
 好きでして、(それゆえガルネリを選んだ経緯もあります)
 協奏曲を各種聴いていますが、この演奏は天国にいるかのように
 音色が実にカラフルで、その美しい演奏に聴き入ってしまいました。

 一聴してここまでうっとりする演奏に出会うことは希なので、
 この試聴会はとても有意義でした。

 先日、このSACDを買いに行きましたが、在庫無しだったため、
 取り寄せ依頼をしてきました。届くのが楽しみです。

・東京インターナショナルオーディオショウ
 
 (1)TADブースで印象的だったこと

 今回、TADブースの講演はTADスピーカー開発者の
 アンドリュー・ジョーンズ氏が担当していました。

 彼は様々な曲をかけて音を聴かせてくれましたが、
 全て「Mac Book Air」のiTunesから再生していました。
 (MBA→プリアンプC2000でのUSB接続→M600→TAD CR1)

 彼は、プロフェッショナルの知り合い繋がりで手に入れたマスター音源
 (ハイレゾ、発売無)等も再生していた為、私としても面白い体験ではありました。
 しかし、なぜ全てPCから再生したのだろうと不思議に思いました。

 講演の後に、日本のTAD技術者がその解説をしてくれました。

 欧米市場ではCDやSACDのディスクのような物理的媒体は日本よりも
 遥かに衰退していて、彼は今さらディスクプレイヤーを使う理由は無いと
 考えているそうです。

 話は少し変わりますが、TAD D600は、まだかろうじてディスク文化が
 生き残っている日本やアジア向けに出したそうです。
 ただし、欧米同様ディスク文化が衰退していることは事実であるため、
 発売するタイミングを間違うと、もう出す機会は無いと考え、TAD D600を
 プリアンプ(TAD C600)より先攻して2010年1月の発売に踏み切ったそうです。
 
 何度もTADの試聴会に行かれている方はご存知と思いますが、
 私はその話を初めて聞きました。なお、現時点(2011年11月)では、
 TAD D600次モデルの検討はされてないとのことです。
 
 日本の技術者はその話をしながらMBAからTAD D600に繋ぎ変えて、
 CDやSACDを聴かせてくれました。
 先日記述したホテル・カリフォルニアの話は、この時に再生された音でした。
 
 市場動向や開発タイミングによっては、TAD D600の発売は無かったと
 考えると、よくぞ発売まで漕ぎ着けてくれたと思いました。
 多くの方から高い評価を得ているそうなので、末永く販売できると
 良いなぁと願います。

hayate

後記2/2に続きます・・・。

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2011年11月22日 (火)

TAD-D600試聴記

こんばんは、hayateです。

タイトルの通り、ようやくTAD D600の試聴レポを書きます。

Tad_d6001

今まで私はTAD D600を2回じっくり聴きました。そして、
その2回ともなんと素晴らしい機器だろうと驚きました。

1回目の試聴は今年の中旬にダイナミックオーディオ最上階で、
2回目は先日の東京インターナショナルオーディオショウでした。

※書くまでに時間を要した理由は、あまりにもこの機器が
 優れていて、それを形容する言葉が当てはまらなかったためです。

レビューを書くにあたって、一体この機器は他と何が違うのか等、
様々に考えさせられました。

今回は試聴の感想とその考察を併せて記載します。

少々長いですが、ご勘弁下さいorz

--------------
■1回目試聴記
--------------

1回目視聴時のシステムは次の通りです。
 ・スピーカー:The Sonus faber
 ・プリアンプ:SOULUTION(型番失念)
 ・パワーアンプ:SOULUTION(型番失念)
 ・プレイヤー:TAD D600

対抗プレイヤー:ESOTERIC P-01+D-01×2

まずは、TAD D600を繋いで聴きます。
曲はメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲(ヒラリーハーン、SACD)。

再生を始めた瞬間、風圧というのでしょうか、
コンサートホールで指揮者が腕を挙げた瞬間に
一斉に音が吹き出してくるあの感覚を受けました。

特に、厚い低音が体の内部までに伝わってきて、
本当にホールに居るかのような、既存のオーディオ機器では
聴いたことのない「空気の揺れ」を感じたのです。

ただ、これは巨大な「The Sonus faber」が成した可能性も十分にあります。
(私はその時初めてThe Sonus faberを聴いたため、その出音が
 TAD D600によるものか判断がつきませんでした。)

しばらく聴いていて、この機器の組み合わせは立体感があまりなく、
そして広大な音場型の音でも無いなぁという印象を受けました。

しかし、特筆すべき点を見つけました。
音色が何とも美しいことです。
一音一音が丁寧に描き分けられ、ハーンの演奏とバックのオーケストラの
音が鮮やかに浮かび上がってきます。

そして、6分後半からの彼女のソロの時、
静寂の中に一人彼女の音だけが鳴り響きはじめました。

その響きは形容しがたい甘美なるもの。

場は彼女の音色だけに支配されていて、その空気感、
その緊張感とそして豊潤な音色で、聴く者を圧倒させる演奏。

いつしか、手をぐっと握り、微動もせず聞き入ってた自分に気づきました。

フィナーレではティンパニの厚く雄大な連打音と、彼女のヴァイオリンが
激しく交戦しながら、終わりを迎える。
オーケストラがあるにも関わらず、終始一貫して彼女のヴァイオリンに
(否応なく)スポットライトがあたり、演奏をありありと見せつけてくれる、
普通では考えられない驚異の再生音でした。

さて、プレイヤーをつなぎ替えて、ESOTERIC P-01+D-01×2です。
値段的にはTAD D600より2ランクほど上の値段です。
どの程度の差があるのか・・・。

再生を押します。

・・・。

「あれ?さっきの風圧がまるでない。これは同じ曲?」と一瞬疑いました。
プレイヤーの表示番号を見ても合っています。あの低音はどこにいったのか。
まるで違う始まり方に、違和感を覚えられずにはいられませんでした。

そして、数分たった頃にTAD D600との違いに気づきます。
先ほどよりステージ感がかなり広い。
エソテリック特有のエッジは少ないけれども、輪郭がはっきりしてる。
細かな音まで正確にかたどってくる。

そして、再びヒラリーハーンのソロに入ります。

「ん?さっきの緊張感と音色の美しさがない!」

戸惑いました。

一音一音、音程は異なるのですが、一音一音の音色(ねいろ)が同じで、
悪い例えですが、味の無いガムを単に咀嚼し続けてる感じを覚えました。

ソロ演奏が進めば進むほど、
なぜだ?!と痛烈な問いが発せられました。

そしてフィナーレ。
ティンパニはかろうじて形を保つのが精一杯。
ハーンのヴァイオリンも形は維持してるものの、
何が主なのかはタイトルを知らないと少しわからないような状態。

熱い激闘を感じさせたあのフィナーレはとうとう現れませんでした。

うーん。。。確かに、キャラクターの違いはある・・・
しかしどう考えても。

そこで、私はもう一度TAD D600を聴かせてもらうことにしました。

風圧という祝福による始まり。

厚い低音と会場を揺るがす空気が改めて再現されました。

初めに感じたものは決して幻ではない。

そしてやはり、TADには音場感や立体的な形というものは
あまり存在しないことも改めて確認しました。

そして、ソロ。
やはり一音一音の音色が異なります。
驚くほど一音一音が異なるのです。

指の位置を変えたとき、他の弦に移動したとき、
出てくる一つ一つの音に驚き、感嘆します。

「なぜだ?!なぜこれ程にも一音一音が違うのか!」

数分の思考のうえ、ふと思い浮かびました。
「簡単な事じゃないか、一つのヴァイオリンといっても、
 4本の弦は物理的に太さが違う。まるで別物だ。
 そして、指の位置で弦の振幅、振動する長さも全く変わってくる。

 TAD D600というものは、楽器単位ではなく、固有の振動、
 物質(マテリアル)の違いまで極めて正確に、描き分けてくる機器なのだ!」

店主にお礼をして店を去ったあと、秋葉原を歩きながらこの聴き比べの
結果とその意義を考えました。

「ESOTERIC P-01+D-01とTAD D600はキャラクターがかなり違う。
 前者は舞台の全て隅々まで光を照らしたようなステージ感がある。
 そして輪郭は整っている。

 しかし、後者はそれはなく、どちらかというと奏者一人一人正確に
 ピンポイントに光を当てたような音をだす。

 もし導入する場合、このキャラの違いはよくよく考慮する必要がある。
 自身はどのタイプのシステムを構築しようとしているのか、と。」

「しかし、そのキャラの違いを踏まえたうえでも、なお、
 TAD D600のあの音色、素材まで鮮やかに描き分ける能力は
 ESOTERIC P-01+D-01の数段上、いや、正直、比較の対象にすらならない。」

キャラの違いはあっても、表現力は全く別物。
TADはとんでもないものを作ってきたという感動と、
そして少しの怖さをじました。

その後、家でAKURATE DSで音を聞きましたが、単色な音にしか聞こえなく、
ゴールドムンドでさえも輝きはあっても、あの一音一音の描き分けを
感じることはできませんでした・・・。

--------------
■2回目試聴記
--------------
2回目は11月の東京インターナショナルオーディオショウのTADブースでした。

Tad_d6002
※この写真は2ちゃんのν速で一度晒したので、もしかすると該当スレや
  まとめサイト系でご覧になった人もいるかもしれません。

構成は以下の通りです。
 ・スピーカー:TAD CR1
 ・プリアンプ:TAD C600
 ・パワーアンプ:TAD M600
 ・プレイヤー:TAD D600
 ・ルームチューニング材が前面の壁と両サイドの壁に設置

今回の東京インターナショナルオーディオショウはあまり時間が無く、
色々なブースを短時間で回る予定でした。
しかし、TADの出音があまりに素晴らしくて3時間ずっとTADブースで
音を聞く結果となりました。

3時間の間、実に様々なジャンルの曲がかけられました。
まずそこで感じたのは、やはり素材や一つ一つの音まで
明快に描き分けることです。

特に際立ったのが、ホテル・カリフォルニアのライブ版で、
観客が拍手喝采する「音」でした。

拍手をする一人一人の立ち位置、拍手の大きさの違い、拍手のテンポ、
歓声、どよめき、一人一人の行動がみな違うことが
おもしろいようにわかるのでした。
そして、作り物の音ではなく、本当にその場にいるような、現実的な
音を出してきました。

ヘビーメタル、オーケストラ、独唱、実にさまざま聴きましたが、
共通点がありました。
それは、やはり音像というものがないのです。ステージ感もありません。

しかし、今回のTADフルシステムでようやく気づいた事がありました。
TADが出す音というのは、アタック音とそこから発せられる響き
(物質と空気の振動)だけ、という事でした。

なぜだ?!

また問うことになりました。

そして、私がこれまで過去に聞いてきた音を思い起こしました。
B&WのNautilus、avantgardeのDUO、JBLのEVEREST DD66000、
AVALONのISIS、Goldmund のFULL EPILOGUE、
lumenwhiteのsilver flame、DYNAUDIOのサファイア、
AudioMachinaのThe PURE System、
YG ACOUSTICSのANAT REFERENCE、TANNOYのKingdom Royal・・・

「TADの音は今まで聞いてきたオーディオには分類できない!」

そして考えました。

なぜこんな音がするのか?
こんなオーディオはありか?と。

そして、ついにその問いは氷解しました。
『そもそも音はどのようにして発せられるのか』と言う問いを経て。

「音は、ある物質に他の物質がぶつかる事で発する。
 そして、その点から空気が振動されて、我々の耳に届く。
 音はただそれだけのものに過ぎないのだ。」と。

 そして更に。

「音というものは、物質固有のものであるが、
 音それ自体がその物質固有の形を象ることはあり得ない」と。

つまり、音は物質独自の音を出しますが、
その音には発生させた物質の形を示す情報は含まれていないという事です。

(経験と想像力によって、音と形を当てはめることは可能でしょう。
しかし、それは音以外の情報で補完している事に過ぎないのです。)

オーディオでは歌っている姿が見えるようだとか、
立体的な音という言葉で表現(賞賛)します。
実際にそのように聞こえる事もあります。

しかしそれは正しいのでしょうか?
現実的には立体的な音などあるのでしょうか?

たしかに、シンバルやティンパニなど、振動面が多い楽器は、
音と形が類似する場合があります。

しかし、歌っている人の姿やその他の振動面が少ない楽器については、
その音を元に形を類推することは無理でしょう。

現実の音は発生点とそこからの振動(反射も含めた振動)だけなのです。

同様に、TADは三次元空間に発生点を正確に配置し、その位置から
固有の響き(振動)をただ再現するだけ。

他に余計な事は行わない。

TADというものは、そのような本来の音を極めて正確に
再現する機器である、という結論に至りました。

素材の違いを見事に描き分け、現実的な、実際的な音を出すTAD。

私は感嘆せずにはいられませんでした。

・・・。

私は、今までオーディオを聴いていて、ここまで「なぜ?」と
思った機器はありませんでした。

それは正確すぎる再生機に出会ったことがないという事が一つでしょう。

そしておそらくこれがもう一つの答えでしょう。

それは、TADの技術者の開発は常に「なぜ?」から始まっていたからです。

今回のショウでのTADの売りは、新作のプリアンプC600でもありました。

その紹介時に次のように話していました。
「プリアンプとはそもそもなんだろうか?
 このプリアンプの開発はその問いから始まりました」と。

そして、スピーカーの紹介時にも、「ツイーターに求められるものは何か?」
「ウーファーが振動する場合の問題点はなんだろうか?」
「リスニング位置の違いで感じ方の違いは許されるのか?」とも
言っていました。

TAD技術者は、全て問いというアプローチで開発を行っていたのです。
その「なぜ?」という問いと答えが音となり、私にぶつかってきました。
彼らの発した「なぜ?」によって従来の音作りを覆し、その異なる出音で
私はやはり「なぜこの音?」と問い直すきっかけとなったのです。

少し飛躍しますが、かつての古代ギリシア人が人類史上もっとも輝かしい
文化を築き得たのは、問題作成能力があり、「なぜ?」を問うことが
できたからと言われます。

TAD技術者も同じように「なぜ?」という手法を用いて、その結果、
音の本質をつかみ、そしてそれを再現可能な製品開発に至ったのでしょう。

私はその開発姿勢に心の中で拍手と賞賛を贈りました。

そして、そのTAD D600だけでもいつの日か私のシステムに組み込めたら
と思うようになりました。
(私は究極的にはDSのような物ではなく、SACDとCDを高品質に再生できる
 プレイヤーを望んでいます。)

長くなりましたが、TAD D600、そしてその他TAD製品に関しては、
オーディオというものを深く考えさせられるものとなりました。
そして、技術者の情熱と問いて形にしていく勇気を感じました。

次はいつこの音を聴けるか分かりませんが、TAD製品が幅広く聴かれて
愛されることを望んでいます。

※ただ、TADのフルシステムは現実の音と比べて、
 少々音が固いですね。そのため、好みが分かれるでしょう。
 音が固いというのはTADの技術者も素直に告白していました。

TAD社の皆さん、素晴らしいオーディオ機材を
この世に出して頂きありがとうござました。

このブログを通して、TAD社皆さんへの熱い気持ちに敬意を表します。

hayate

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2011年11月20日 (日)

日東紡音響エンジニアリングのシルヴァンを聴く

こんばんは、hayateです。

先日、ひょんな事からルーム・チューニングのAGS(Acoustic Grove System)で
有名な日東紡音響エンジニアリング社さんの試聴室(サウンドラボ)にお伺いし、
その効果を堪能する機会がありました。

0

(前回のアクセサリー記事を書いてからあまり時を経たずして
実際に聴ける機会に恵まれるとは、とてもありがたい事でした。)

試聴室は、昨今話題のルーム・チューニング材である、
同社のANKH(アンク)、SYLVAN(シルヴァン)を用いてルーム全体に
設置していました。

■試聴方法
試聴は以下4通りで行われました。

(1) 壁一面を全てカーテンで囲んだ状態で聞く。
  (ルーム・チューニング無し)
1

(2) (1)の状態で、SYLVAN(シルヴァン)を2つ置いた状態で聞く。
2_2

(3) カーテンを全て外し、ルーム・チューニング材を置く。
3

(4) 更にスピーカーの前にANKH(アンク)を置く。
4

■機材
SP:NES211(プロ用) ※試聴時は、フロント2chのステレオを使用
プリアンプ:MARK LEVINSON No326S
パワーアンプ:NES500(プロ用)
プレイヤー:LINN KLIMAX DS

■感想
試聴曲は、ピアノでリストのラ・カンパネラでした。

(1) この吸音状態でピアノをかけた瞬間、聞き続けたくないと
  思うような不快な音を発しました。音が濁り、高音が詰まっていて、
  「やはりピアノの再生は難しい」と思うような再生音でした。

(2) ここにたった2つのSYLVAN(シルヴァン)を置いただけで、
  効果絶大。まさに激変しました。ピアノが瑞々しく鳴りだし、
  今までわからなかった低音の音が明確に聞えだしたのです。

  澄んだ音、というのでしょうか、今まで聞き難いピアノが
  もっと聞いていたいと思うまでに変化しました。
  他の試聴者も声を上げて、「なんでこんなに変わるんだ」、
  「これだけでも十分!!」と驚いていました。

(3) カーテンを全開にすると、もう別世界です。ピアノの響きが
  美しく、部屋中に響き渡り、その音色に身を委たくなる音でした。
  本物のピアノのように、音に柔らかさが出てきたのが印象的でした。

(4) スピーカーの目の前にANKH(アンク)を置くと、特に低音の躍動感が
  素晴らしく、ピアノが鳴っているかと錯覚できるまでになりました。

総括すると、(4)が一番良かったです。
しかし、(1)→(2)のSYLVAN(シルヴァン)を2つ設置しただけで、
音がここまで変わった事が驚きでした。
正直、”スピーカー”を変えた位の効果がありまして、
私の今までの経験を遥かに超える物でした。

ここで得た教訓として、まず、吸音材だけでの部屋の作りこみは
間違っているということです。
(現在の私の部屋は、(1)に近い吸音型にしているため、
方向性を変えていく必要性を強く感じました。)

そして、良い機器だけでは良い音は出ないと
再認識させられました。
(実際(1)の状態の音は酷いと思ったくらいです。)

一聴にしかず。

ルーム・チューニング材でここまでの変化を体験すると、
オーディオ機材を含めて導入順序を変えていく必要性を
感じました。


O1

なお、この後、5.1ch環境にして映画デモシーンを見たのですが、
素晴しい体験でした。

私は今まで、映画館は直接音が強く、音が良いと思ったことが
ありません。
しかし、ここで聞く音は個々のスピーカーの主張が無く、
サラウンドの繋がりが大変良く、音による抱擁感を
体感しました。

ここまで音響を突き詰めると、5.1chは有りだと思いました。
(ここまでの音を聞いたことが無かったため、感動でした。)

ちょっと大袈裟な書き方をしていますが、価値観が変わる程の
体感だったため(実際変わりました)、このように書いています。

本来、次の記事はTADの試聴記を書こうと考えていましたが、
この変化は顕著で、この話を書かずにはいられませんでした。

TADも素晴しい機器ですが、直接的に部屋の鳴らし方を変えてくる
日東紡音響エンジニアリング社さんのルームチューニング材も
逸材だと感じました。

■その他の写真

試聴室側面もチューニング材で敷き詰められています。
O2_2

背面もチューニング材で敷き詰められています。
O3_2

なお、この試聴室は3年前に作られたそうですが、
常に改善をしていて、最近ですと電源部分を強化したそうです。
(その為、来る時期によって音が変わるそうです。)

次に手を入れるとしたら、天井部分だろうと笑いながら言う
技術者さんの音に対する追求心が印象的でした。

日東紡音響エンジニアリング社さん、
この度は貴重な体験ありがとうございました。

hayate

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2011年11月16日 (水)

AKURATE DSと迷い猫オーバーラン!とWORKING!!

こんばんは、hayateです。

とんでもないタイトルですが、タイトル通りです。

実は、数ヶ月前からサブシステムの構成を
以下のようにしています。

 ・ファンレスSSDサーバー(自作)
 ・LINN AKURATE DS(プレイヤー+プリアンプ機能)
 ・ARCAM A32(パワーアンプとして使用)
 ・Sonus faber Guarneri Memento

(AKURATE DSをAVALONのメインシステムから分離し、
 Guarneri Mementoのシステムに組み込んでいます。)

LINN AKURATE DSのプリ機能がなかなか良かったのか、
逆にARCAM A32のプリ部分が悪すぎたのかまだ見極めが
ついていませんが、このシステムで聞くとグッと情報量が
増えて、音程の違い 、人の声がよりハッキリと
聞き分けられるようになりました。

それによって様々な曲の印象が変わりました。

特に、タイトルの迷い猫オーバーラン(OP/ED)とWORKING!!(1期OP)です。
これらは、どちらかと言うと うるさい部類に入ると思います。

しかし、AKURATE DSの情報量の多さによって、一人一人の微妙な
音程の移動、ハーモニーの分離と融和をより明確に感じられるようになり、
そして、その音をARCAMとSonus faberの温かさ・豊潤な音色で
包むことによって、とても心地良く、思わずうっとりしてしまう曲へと変化させました。
(ARCAMはとても甘く温かい音を出すメーカーでして、トランペットの音を
艶めかしい甘い音に変化させるほどです。原音とはかけ離れていますが、
ARCAMらしさのある良い音です。そのため、敢えて手元に残しています。)

特にWORKING!!OP の「Someone!」という部分においては
発声を始めてから発声し終えて、それからその声が空間へ広がるまでの間に
幾度となく音程が微動していくことに気づき、歌い手の繊細なニュアンスに
感動しました。

以前までこれら3曲はうるさい系で少し敬遠してましたが、このシステムで
聞いてからは、逆に気分を落ち着かせるまでのお気に入りとなりました。

こんな音質・曲はだめだ!と思うソースでも、システム構成によって
ガラリと印象が変わる点もオーディオの醍醐味かもしれないですね。

hayate

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2011年11月14日 (月)

オーディオアクセサリーのプライオリティ

前回の記事で、アクセサリーを一括りにして書きましたが、
アクセサリーの中でもやはり優先順位(変化の度合い)
というものがあります。

■まず優先するもの
特に積極的にこだわって良いと思う物は、音を出すこと、音を受けることに
関するアクセサリーです。

音を出すことに関するものとしては、スピーカー用のスタンド・
インシュレーター・スパイク・ボードです。

まず、これらのアクセサリの有無で音が大きく変化し、
次いでそれらの形状・素材によって音が変わってきます。
これらのアクセサリはスピーカーセッティングに密接に
かかわってくるため、まずはその有無の違いによる音を
体感してみると良いと思います。

音を受けることに関するものとしては、吸音材、拡散材など
ルームチューニング製品、そして機器のラックや機器の上に乗せる重しです。
特に部屋の吸音材、拡散材は効果抜群で、スピーカーセッティング同様、
音が大きく変化します。

私はまだ本格的なルームチューニングのアクセサリを導入していません。
しかし、試聴会や自分の部屋でそれに似たものを暫定的に設置した時に
大きな変化を感じています。今後アクセサリーを導入する場合は
室内関連のものをまず入れるでしょう。

ラックや重しというのは、地味に重要でして、特にオーディオ機器の
天板で音がどのように反射するかで音の響きが変わってきてしまいます。
不快な音がする場合、ラックに収納したり、重しを乗せることで、
音が落ち着くケースもあります。

これらは直接的な出音にかかわってくるものであるため、
アクセサリーというよりセッティングの一部として考えた方が
良いかもしれません。

■後でも良いもの
その他アクセサリーとして、電源やケーブル関連があります。
これらの製品は、たしかに音が変わります。
(デジタルケーブルは未体験ですがorz)

ただ、このジャンルは難しく、悪くなることがしばしあります。
そのため、まずは求める機器を購入をめざし、その後はセッティング、
上記直接音に関する調整をオススメします。
それが終った後でも、なお不満が残るようであれば試されると良いと思います。

※私の失敗例としては、ノイズフィルター付電源タップを入れた事です。
 導入目的は、高周波から機器を守ることでしたが、導入後、音から
 艶やかさが無くなってしました。
 何の機器を繋ぐと音が変わるのかを全て試したところ、
 アンプをノイズフィルターに通すと音が悪くなることが判明し、
 現在はデジタル系のみノイズフィルターを入れ、アンプは
 壁コン直収しています。
 ただ、これは聴く音楽、望む方向性で有り無しが変わるかも
 しれません。

 同様に、 ケーブルも複数試して失敗・成功は体験してますが、
 環境に大きく依存するため、敢えてブログで評価を下すのは
 いかがな物だろうかと思い書いてないです。

 ケーブルをころころ買えて散財するより、まずは良い方向に大きく
 変わると判明している機器を導入することが先決かなと考えています。

hayate

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