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2012年8月

2012年8月31日 (金)

リファレンスCDとしての鬼束ちひろ

こんばんは、hayateです。

とある方のブログを拝見していて、私も鬼束ちひろのCDをオーディオ
システムのリファレンスCDとして用いていたことを思い出しました。

オーディオを始めた頃でしょうか、7~8年近く前になると思います。

曲としては「眩暈」、「infection」が好きでして、彼女の歌声を
より美しく、より透き通らせて聴きたいという思いからシステムを模索
していました。

彼女の声は芯(中域)がどっしりしていてながら、どこか繊細で、
浮遊感のある声に魅力を感じていました。
そして何より曲調が好みで。(思い出補正も入っています・・・・)

そんな時に出会ったのがB&Wで700シリーズで、彼女にぴったりなメーカーだと
思い何度も試聴を重ねました。そしてより透明度の高い805へと道を
歩んでいました。

N805、805Sとシステムをグレードアップしていくうちに、もともと好きだった
クラシックが聞けることがわかり、クラシックも追求するようになりました。
その後、アニメが好きになり、アニソンも聴き、色々なCD(SACD)を良く聞くように
なり・・・

今のリファレンスは・・・クラシックがもっぱらかもしれません。
シベリウス、ベートーヴェン、ワーグナー。アニソンだと中島愛、坂本真綾。

初期の頃から比べると方向性がかなり異なっていることに気付きました。
そして、今のシステムで鬼束ちひろを聴くと、当時求めていた透明さが
無くなっていることに気付きました。そのかわり、より安定感のある声で、
聞き疲れしないシステムになっていました。
(よく言えば、ベールを剥いだような声です。)

時系列によって求めている音や基軸としている音が変化するのだなぁと
実感した一時でした。

雑記:
鬼束ちひろの曲は同じ曲でもシングル版とアルバム盤で音質が異なります。
infectionは特に顕著で、アタック音(ダイレクト感)がシングル盤の方が
優れています。試聴の際はいつもシングル盤を持っていきました。
初期のベストはたしか音割れがあって酷かった・・という記憶があります。

鬼束ちひろの声を聴いていて、システムにもうすこし瑞々しさが欲しいかもと
感じました。プリアンプの選考の一基準に入れたいと思います。

hayate

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2012年8月25日 (土)

darTZeel NHB-108 model one 導入レビュー

こんばんは、hayateです。

タイトルの件、darTZeelのパワーアンプ NHB-108 model oneを導入
しました。そして、ようやくメインシステムがセパレートとなりました。

20120824_dartzeel_hayate_3

(ただし、プリはムンドのプリメインのプリアウト機能を使用しています。)

私はセパレートアンプによる音質向上は、試聴会などを通じて、
プリアンプによる点が大きいと考えていました。
しかし、パワーアンプ導入で考えられないほど音質が飛躍的に向上し
大変驚きました。それはTAD-D600の導入、いやそれを超える程の音質
向上でした。

一言で言うと、音数が増し、豊饒なる響きが満ちあふれるようになりました。

導入後、一定期間時間が経過し、整理が付きましたので、レビューをします。

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■機器選定
導入にあたり、セパレートアンプに求めた物は、TAD-D600のアタックと
その響きを正確にAVALON DIAMONDに伝達する性能であった。
即ち響きであった。

今までムンドのプリメインを使っていて、またDIAMOND購入の試聴時も
ムンドのセパレートアンプであったため、ムンドも候補にしても良かった。
しかし、響き、そして空間描写能力がAVALONのスケールには合わない
鳴り方と感じていて、候補から外れていた。

その他、Ayreのモノアンプも検討したが、求める響きと違った。
しかし、darTZeelのNHB-108 model oneを聴いたとき、今までには無い、
リアルな響きを感じ、電撃が走った。そして、自宅試聴でTAD-D600と
AVALON DIAMONDとの相性が抜群であることを実感した。
その結果、導入となった。

20120824_dartzeel_hayate2_2

■レビュー
darTZeelのNHB-108 model oneの特徴は以下4点であると考えている。

1.極自然な響き
2.美麗なる透明感
3.圧倒的なセパレーション
4.秀逸な音楽性

まず1.の極自然の響きであるが、このアンプはあたかもそこで楽器が
「演奏されている」、「鳴っている」と錯覚するような響き方をする。
例えば、フルオーケストラで鈴の音やタンバリンが入ると、部屋が
コンサート会場で本当にステージ上で鈴が鳴っているような錯覚してしまう。

また、トランペットや金管楽器では、マウスピースで発せられた振動の
響きとそこから管へ抜ける響きが 異なる響きとして明解に描き分けられ、
そのうえ時系列的に繋がりを持ちながら、音を奏でる。

これを実感したのはEDDIE HIGGINSのMy Foolish Heart(JAZZ)だった。
My_foolish_heart

トランペットの最初の出音がまず、今まで聞いてきた物とまるで異なる。
たっぷりと息を貯め込み、唇を振動させ、味わい深い演奏で始る。
今まではトランペットが鳴っているという認識に過ぎなかったのだが、
吹くという行為においても何段階もの工程を重ねた上で音が出てくることに
気付いた。

「ああ、トランペットは吹く楽器だったのだ!」とガツンと再認識させられた。

こんな音は、ムンドのプリメインアンプでは出なかった。トランペットらしい
響きはあったが、吹くという行為がわかるような区別のある響きは無かった。
(このアンプにしてから、過度なエネルギッシュな傾向も払拭された)

これには驚いた。
私は学生時代、吹奏楽が身近な環境にあったため、楽器の自然な音が耳に
染み付いている。そのため、人工的な再生音には違和感を覚えてしまう。
しかし、darTZeelのNHB-108 model oneはその記憶とほとんど変わらない音を
スピーカーを通して奏でる。

darTZeel NHB-108はリスニング環境に対して、ディスクから発する人工音を
まるであたかも生音のように展開し、リスニング環境と調和してしまう。

これには、TAD-D600の響きも大きく影響していると考える。TADの優れた
アタックと響きがあってこそだろう。しかし、TADのフルシステムで聴く
ような固さがなく、逆に柔らかすぎもなく心地良い音を空間上に広げる。

ハイハットのペダルを踏む音、ハイハットが重なる時の空気の抜ける音、
タムタムを連打するときの音の重なり。
息を吸って少しとまり、喉の奥から息を出して口の中を響かせて声を
外界に出す様子。

どれも現実と同じような鳴り方をする。

そして、それぞれ独特の響きを持つことで、各々固有のリズムを
刻むようになった。何か一方のリズムに引きずられるなく。
それにより、演奏をじっくり聞けるようなゆとり・余裕が出てきた。

TAD-D600での導入レビューでボーカルはあまり響かないと記載したが、
これは訂正する。人の声のもつ美しさを見事に、そしてとても伸びやかに
表現する。今考えると、ムンドのパワー部が響きを遮断し、魅力をスポイル
していたのだと考える。

クラシック、ジャズ、ポップス、アニソン、セリフ、効果音。
どれも自然な音で発していて、響くべき響き方をする。これはオーディオを
突き詰めるとわかってくるが、自然な音は簡単なようで、簡単では無い。
そんな鳴り方をこのアンプは可能としてくれた。

2.美麗なる透明感

darTZeel NHB-108は黄金とパネルの見た目とは真逆に、味付けの無い
透明な音を出す。ムンドのプリメインアンプ単体とスピーカーで繋いだ
時の方が音が甘くなり、味付けが濃くなる。

そして、美麗なるというのは、音の細部まで限りなくその楽器がもつ響きを
丁寧に丁寧に響かせるということである。ディティールが何とも美しい。
これはAVALON DIAMONDの本質だと思うのだが、甘美で音色が美しいという
ガルネリメメントでさえ、音が雑と言えてしまうほど、細部の響きが
美しい。そしてどこまでも音が伸びる。

例えばピアノ。ピアノソロも十分なのだが、伴奏としてのピアノの
再生能力も非常に長けている。ピアノの瑞々しいタッチ感、
弦が振動し、空間にスッと染み入って、振動が減衰しきるまで空間に優しく残留する。

歌い手の透明感と上手くマッチして、お飾りの伴奏ではなく、
両者一体になって音を奏でてることに気付かされる。

透明感と美しさを高次元で両立させ、その響きに何の迷いもなく、
聞き疲れもなく耳を委ねることができる。
ただし、シルクのようなきめ細かさまでは実現できていない。
この辺りはプリアンプに求めていく音質であると思う。
(Jeff rowlandがふさわしいでしょうか・・・)

3.圧倒的なセパレーション

プリメインとセパレートアンプの違い、音の分離、そしてdarTZeelは
透明で自然な響きに裏付けされる圧倒的な音のセパレーションを有する。

導入後、まず驚いたのが2本のスピーカーの奥方向へのセパレーション
であった。
左右のセパレーションはTAD-D600である程度実現できていたが、
このアンプを導入した際、奥方向への分離が桁違いに向上した。

2本のスピーカーの中央奥に音像が定位したと思ったら、またその奥に、
さらにその奥にと、幾重にも渡って音像が定位する。
フルオーケストラなら、壇上の分だけ音像があり、そこから楽器のもつ
色鮮やかな響きを発する。

オーディオでこのような事が可能だったのだと今更ながら驚いた。
全てのアタック音の位置が異なるがごとく、異なる場所に音が定位し、
響きが自然と発せられる。ムンドのパワー時の強烈なエネルギーで
無理をしいるような鳴り方をすることなく。
セパレートの余裕というのはこのような物だと、恥ずかしながら今更
知ることとなった。

混じり気の無い音、Never Heard Before(かつて聞いた事がない)、
このネーミングは実にふさわしいものであると感じた。

4.秀逸な音楽性

ここまでご覧頂いた方は、darTZeelは個々の楽器の分離・響きが
優秀で、分析的な聴き方になると想像される方もいるだろう。
確かにティンパニの分離や各楽器の描き分けは見事で、
今まで埋もれていた音も拾いあげる。
並のシステムにはない分解能を持ち合わせると感じる。

しかしdarTZeelはそのレベルでは終らない。
むしろ、このレベルの一つ上が、darTZeelの本領発揮である。

個々の楽器が他の響きと混じり合わず、楽器本来の響きへと解放され、
指揮者のもと、響きが縦横無尽に空間を駆け巡るようになる。
動き回る低音、繊細な高音や個々の音なども注目できるのだが、
一音一音の豊かな響きの集合体が自在に空間の中で踊り出す。

音の響きが、音が聞こえる聞こえないのレベルを完全に凌駕している。

これはdarTZeelの極めて高い音楽性により実現されるのだろう。
しかし、darTZeelは”音楽性”という物を備えているのではなく、
”音楽を表現しきる”のである。

例として、純文学の表現を借りる。純文学では、対象物を過不足無い単語で
適切な文章で記述したとき、言語による”作者の純粋な世界”が顕現する。
このとき、読み手は文を読んでいるにも関わらず、読み手は文ではなく
作者の世界と対峙していることになる。

これがdarTZeelの音にも見いだすことができる。自然な音、響き、
オーディオ装置と聞き手の間に不純物を取り除くことにより、
リスナーの前に演奏者、作曲者の世界が顕現する。

darTZeelのアンプを導入してから、SACDの再生音(特に交響曲)が今までとは
比較にならないほど向上し、指揮者、作曲家の表現したかったものが見えてきた。

Essd90020
たとえば、シベリウスの交響曲第一番1楽章(エソテリック復刻SACD、
マゼール指揮、ウィーン・フィル、ESSD-90020)では、鮮烈な金管と
沈み込むようなティンパニとオーボエによって、日の出と深い闇へのめくるめく
移り変わりの様子が爆発的に、かつ空間に鋭く切れ込みながら
表現されるている。金管の艶めかしい美しさが
空間の至る所から次々と浮かび上がり、リスナーを興奮と歓喜へといざなう。

Bvcc34166_
パーヴォ・ヤルヴィ&ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメンのSACD
ベートーヴェン交響曲5番(BVCC-34166)では、運命を理知的に纏めあげ、
かつ新たな解釈で整理して演奏していることがありありとわかる。

このSACDは音場が小さく、響きがよくないシステムで聴くと迫力の無い
陳腐な演奏に聞こえてしまう。しかし、ふさわしいシステムで聴いたとき、
小さい音場の中に無数のエネルギーが存在し、それを飽和しない点まで
極大化し、高次元でまとめ上げている指揮者の様子がとってわかる。
数年前に買って何度か聴いたが、なんとひどい演奏だろうと
落胆していたのが嘘のようだ。クライバーの5番も素敵ではあるが、
主旋律と同等のレベルまで副旋律を効果的に使い、曲同士の中で
お互いの律を歯切れ良く争わせ、安易に丸めこまない激しくも美しい演奏である。

Photo
その他女性ボーカル(アニソン)では中島愛の神様のいたずら(CD)は透明感と
ある歌声にストリングスが綺麗に分離しながらも一体感を持って
演奏を行う。彼女の声はとくに透き通っていて、純水のような歌声が
部屋一面に響きわたる。ガルネリで再生すると、その響きに限界を感じて
しまうほど、DIAMONDとdarTZeelでの透明度は高い。
また、3曲目の「夏鳥 -うたとぴあの」は澄み切った彼女の歌声に
しっかりとしたピアノ伴奏が収録されていて、伴奏の丁寧ね演奏によって、
ずば抜けた歌声を盛り上げている。しっとりした曲を探している方には
是非ともお薦めである。

Photo_2
戸松遥の産巣日の時(CD)では超広大でかつ強エネルギーのバック演奏が特徴
的である。部屋全体が振動する位のエネルギーを持ちながら、破綻していない。
アニソンにしてはダイナミックレンジがかなり広い。
そして、その高エネルギーに埋もれることなく、等身大の彼女が
はっきりと歌いあげる様子がわかる。
変な例えではあるが、召喚に成功したかのような、その場で歌ってくれている
錯覚に陥る。この曲も落ち着いた曲だが、アニソンの域を超えて、
女性ボーカルとしても秀逸な音場を再現する。是非一聴してみることをお薦めする。

簡単な曲紹介となったが、darTZeelは奏者、指揮者、歌手が何を表現したいのか、
その問いと解を提示してくれる。

そして、ハイエンドで時々聞かれる、心酔的なオーディオの音というものを
darTZeel NHB-108 model one+TAD-D600 + DIAMOND DIAMONDは
持ち合わせていると思う。
一度聴き出すと、何度も同じ曲を聴いてしまう。そして何度聞いても感動できる。
強烈な麻薬的要素をこのシステムは孕んでいる。こんな経験は初めてだ。

そして、それは音だけでは無く、演奏に心底惚れ込んでしまったことも
一因であると思う。
それだけ、darTZeelが奏でる音楽には魅力があった。

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長くなりましたが、今回の導入でメインシステムに不満点は無くなりました。
プリアンプ導入の課題は残りますが、このままでも良いかもしれないという
気もどこかにあります。(どこまで向上できるかは気になりますが)

darTZeelにはパンチ力や力でベースをゴリ押しする性質はありません。
また、”誇張して”美しさをだすこともしません。
そのため、ピュアオーディオ的魅力を追求する人には不向きでしょう。
しかし、好きな音楽ととことん対峙したい、自然な音を家庭で触れあいたいという
方にとっては一つの最適解だと思います。

今までサブシステムの方が音数が多いケースもあり、またメインシステムの
ボーカルの固さが気になっていました。
しかし、パワーアンプの導入で音数が格段に増加(認識できるようになった)点と、
響きが増し、ガルネリ+AKURATE DS/dと比較にならないほどの
再生環境に達しました。

機器を新調した際に良くある現象、ディスクを一枚一枚聞き返すというのも
発生しています。その行為において、所有する全てのSACD、CD、そしてアニメBD
に対して今まで持っていたまで認識を一新させてくれました。
※SACDとそしてBDの音質改善が凄まじいです。BDの再生音は映画館を簡単に
 超えています。

さらには、ソフトの買い増しや、楽器を演奏したくなる衝動にかられるように
さえなりました。

darTZeelを通して音楽のもつ素晴らしさに再び出会えました。
協力して下さったショップのスタッフ、コメントでアドバイスを頂いたこと
ありがとうございました。大切に使って行きたいと思います。

hayate

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2012年8月13日 (月)

プリアンプに求めるもの

こんにちは、hayateです。

最近少しプリアンプ選定に熱が入っています。
私は経験上、音質向上に関してプリアンプによる寄与度はとても大きいと
感じていまして、導入するなら妥協せずに入れたいと考えています。

ただし、各種条件があります。
というのは、現在のシステム上、AV系とピュアが融合していて、
AVALON DIAMONDでアニメも鑑賞するので、色々制約ができています。

ざっと纏めると、以下のようでしょうか。

◆機能面
・長時間使えて、かつ高音質であること
・リモコンで音量、インプットの切替え操作ができること
・あまり重くないこと(20kg未満)
・本体と電源が別筐体であること

◆音質面
・少し妖艶さを持ち、幻想的な世界を作り出せること
・S/Nに優れていること

機能面に関しては、長時間使える=バッテリー駆動ではないことを
示しています。バッテリー駆動が音質上 一番であることは知って
いますが、週末に溜ったアニメを長時間を見ることが多く、
その際も可能な限り常に高音質で鑑賞と考えています。

リモコンは必須ですね。少なくとも音量調整は必須です。
音質面ですが、ムンドのプリアンプも良いのですが、
人工的な所を起点としての美しさをもっているため、システムの中核には
現実的な音からスタートして少しな艶めかしい世界をもつプリを
求めています。

各種聴いてきて、プリはずばりJEFF ROWLANDと考えています。
ショー等を通して、AVALONとの相性は十分あると感じています。
そして、その型番は、JEFF ROWLAND「Corus」ですね。
上記条件を全て満たしますし、筐体の美しさにも心奪われます。

いつか、システムの中核として導入できたらを思案しています。

なお、現在のシステムの構成上、パワーアンプ導入が先となります。
(現在のプリメインアンプにはプリアウトしか付いていない為です)
パワーアンプの選定ですが、これはすでに終っています。

それはdarTZeel「NHB-108 model one」です。
同価格帯のムンドのパワーアンプと比べると圧倒的に音離れが良く、
空間描写に優れていて、AVALONとの相性抜群です。

プリアンプの導入は、パワーアンプを導入した後となるため、
JEFF ROWLAND「Corus」の導入はか1年半~2年先になりそうです。
ただ、いつかは手に入れたいプリであると感じています。

---------
<夜追記>
考えてみると、JEFF ROWLANDの次世代ハイエンドプリアンプを
目指しても良いかもしれませんね。Criterionのバッテリー駆動の短ささえ
何とかなれば良いと思っています・・・。

hayate

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2012年8月12日 (日)

TAD-D600で聴く水樹奈々

こんばんは、hayateです。

タイトルの件、ピュアAU界隈では一般的に音質が良くないとされている
水樹奈々さんのCDです。

まだ私のシステムも発展途中なので断定ではないのですが、
この評判に誤解があると思います。

というのは、録音が悪いわけではなく、再生環境に足りない要素があるから
このような認識が生じているのではなかろうかと思いました。

これはTAD-D600をシステムに入れてからそう感じ始めました。

TAD-D600を入れる前にも水樹奈々さんの歌はよく聴いてました。
ただし、音質的には諦めていました。
しかし、今はそのようなことはなく、音質的にも問題無く、むしろ
素晴しいものが多くあるという認識です。

水樹奈々さんの曲は音数やエフェクトが多いです。そして、発音点は、
残念ながら、歌声と各種楽器・エフェクトが同じ高さにあることが多いです。
このため、音が何だかゴチャゴチャして、音場が狭く、音と音がぶつかって
歪みを生じて、これはダメだという結論に至る気がします。(私はそうでした)

これを解決する一つの解は「響き」でした。

TAD-D600を入れてから響きが圧倒的に変化しました。
ほぼ同一の位置からの発音点でも、歌声、楽器、エフェクト等、
音の種類によって響きの行き先(方向)は異なります。
発せられた音は個々に独立して響き始め、空間に綺麗に展開されます。

例えば「Justice to Believe」。
声はスピーカー間の中心から縦に響く一方、シンセがは左右上部に展開し、
爆発音のようなエフェクトは中心から左右上に羽ばたいて、そこから地面へ
振り落ちてきて、中央に戻る、と刻一刻と変化して空間上で踊り始めます。

このように音を提示されると、混沌とした感覚は無くなり、
なんて音数の多い綺麗な曲だろうと逆に感嘆します。

ドラムも固有の響きを保持し(他の音と混じることなく)、
それゆえ曲の基礎が強固になり、水樹奈々さんの歌を支え始めます。

「響き」きっていなかった、これが水樹奈々さんのCDが上手く鳴らなかった理由
なのかなと思います。

ただ、ダイナミックレンジが狭いという欠点は確かにあります。
しかし欠点はその点だけです。狭いレンジの中でも、多種多様な音が絶えず
固有の振動を続け、彼女の曲は空間演出の特出した美点が勝るという印象を
持っています。

現在この記事を書きながら、「Trickster」を聞いてますが、ドラムとベースの
セッションが綺麗で、そしてキレよく空間を飛び跳ねます。
そして、その中心からこぶしの効いた水樹奈々さんの声がほかのどの音とも
混じることなく歌いあげます。

思わず音量を上げたくなる曲です。

※発売当初これを聞いた際は、なんて酷い録音なんだと思いましたが・・・

まだ発展途上のシステムなので、水樹奈々さんの曲がどのように
美しく聞こえるのか、楽しみの一つになっています。

※9/13追記:この記事を書いた際には、darTZeel NHB-108も
 含まれています。darTZeel NHB-108の影響も相当に大きいと考えます。

hayate

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