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2012年11月

2012年11月 4日 (日)

dCS Vivaldiシリーズ 概略インプレ

こんにちは、hayateです。

昨日、東京インターナショナルオーディオショー2012に
行ってきました。

Time
※本写真はavcat様から拝借しました。

今回のショーは、メインシステムが完成したということもあり、お目当て
となるコンポーネントは特段ありませんでした。しかし、今年はブログを
介して知り合ったお方がいらっしゃるというスペシャルなイベントがあり、
例年通り参加する事となりました。

各種ブースを聞いて回りましたが、聞く点で注意したのは、
発音点がしっかりしているか、響きがその発音点から正しく
出されているかという点でした。

その基準からシステムを聞くと、その水準を満たすのは、
次の3つの組合わせでした

・Wilson Audio×B.M.C
・TIDAL×Constellation audio×TechDAS
・AVALON×Jeff rowland×dCS

とりわけ、太陽インターナショナルのdCSの音が凄まじく、
試聴記として残すべき音に相応しいと思いましたので、簡単な
インプレを記載します。

今回のショーでdCSは旧来のフラグシップScarlattiから一新、
Vivaldiシリーズへと生まれ変わりました。

構成と価格は以下の通りです。

Dcs_2 
※本写真はavcat様から拝借しました。

dCS Vivaldi Transport 4,483,500
dCS Vivaldi DAC 3,727,500
dCS Vivaldi Upsampler 2,325,000
dCS Vivaldi Clock 1,827,000

■dCS Vivaldi インプレ
今回のdCSを聴いたとき、まず感じたのが揺らぎ無い発音点。
これはTAD D600でも特徴の一つで、dCSを聴いていて
一種の安堵感を感じた。それは良く聞き慣れていて、
フォーカスを極限まで絞りきったアタック音に身を委ねることが
できるという意味からである。

しかし、TAD D600が追いついていたのは、ここまでであった。

dCSはそこを起点として、彫り深く、ピアニッシモからフォルティッシッシモ
まで超ハイスピードで音楽を描写していく。
音色はクールでもウォームでもないが、色鮮やかで、壮大に音楽を
鳴らす。TAD D600も従来の国産機としては珍しい程音色豊かで
あったのだが、それをたやすく飛び越えて、一音一音を実にカラフルに
鳴らす。耳にささるような鋭い音のエッジはないのだが、
確固たる発音点から飛び出した一音一音の響きを安定して保ち、
空間上へと音を解き放つ。

特に印象に残ったのがドラムで、クラッシュシンバルを叩いた後に
シンバルが激しく揺れる描写、一枚の金属を叩いたときに多数の音色が
飛び出してくる様、バスドラを軽快にキックした時に感じる円形の衝撃波。
あれは今までオーディオを聴いた中でも確実に生のサウンドに近く、
聴いていて実に楽しかった。

今回のdCSは細かな粒子感というものは少ないように感じられた。
それよりかは、音の安定感、実在感というものを全面に感じられ、
発音から響き、残響までを安心して聴けるサウンドに仕上がっている。

音の質感であるが、ゴールドムンドのEidosリファレンスの
まろやかな音とは比べるといささか固めであるかもしれない。
しかし、あちらが柔らかすぎることもあり、またdCSはエージングで
変化していくとも思われる。
(CH Precisionのような一音一音鋭いともまた違い、自然的な
凄みを感じさせる。音的にはdarTZeelの自然をベースに、
より躍動的に、激しくさせたような音かもしれない。)

空間描写であるが、これがまた凄い。
ソースにもよるが、音が空間上で前後同時に定位する。同じ楽曲でも、
ある楽器はスピーカの奥深くに定位し、別の楽器は、スピーカーの
かなり前、すなわち私の前に定位する。
2本のスピーカーの位置に関係せず、空間の許す限り、自由自在に
使い切るプレイヤーであると感じた。ビッグサウンドと言えるだろう。

我が家のメインシステムは、揺るぎない発音点ののち、それが
時系列とともに響きが重なりあって融和していく。
しかし、dCSの場合、発せられた一つ一つの響きが維持され、
全ての音が独立して躍動する。
例えば、ピアノは一音一音が部屋中にぽーんと響き渡り、
弦の揺れが収束する最後の最後までその音がその音として
揺らぐことなく固持される。

TAD D600との決定的な違い。

融和するか独立するかは好みという差ではなく、クオリティとしての
圧倒的差を感じられた。

これはすごい音だ。。音の出方(発音、響き、余韻)は他機種の中でも
抜群に優れていて、その上、色彩感、空間描写に長けている。
そして、何より音楽に酔いしれることができる。

今回のdCS、額が額なだけに所有する人は限られるだろう。
しかし、このような素晴しいサウンドを奏でる機器がこの世に
生み出されたことを嬉しく思った。

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dCSシステムは金額的にTAD D600とは比較のしようもないのですが、
今回の体験から私のシステムはハイエンドの入り口に過ぎないのだと
実感しました。まだ世界にはすごい音があると。
私のシステムで何がたりないのか、どういう位置づけなのか、
メインシステムが完成したからこそ見えてきた世界でした。

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余談ですが、私の年代にはピュアオーディオをする方が
極めて少なく、ヘッドフォン系が主流となっています。
そんな中、今回のショーでブログを通じての知人とお話できた事は
大変有意義でした。今後、同年代のピュアオーディオファンと語り合う
時間を作ってゆけたら・・・と思ったオーディオショーでした。

簡単なインプレでしたが、今日はこの辺で。

hayate

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