2/6の「雰囲気を先行公開。」(MAGICO Q3) を聴いて

 
 
MAGICO Q3 &Spectralによる エブリデイワールド(動画30秒)
 
 
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出だしから普通ではない音と感じた。
 
 
  
「この曲ってこんなにバスドラ音が明瞭で生々しかったっけ・・・・?」と、
過去の記憶を探ってしまった。
  
  
試しにエブリデイワールドをAVALONで聴いてみると、バスドラ音、スネア音に関しては生バンドとカセットテープに録音した音を比較したくらいの圧倒的な差を感じた。
  
  
バスドラ音が凄い。
  
  
(素早く床を打ち抜いたムチのように、アタック音と響く音が明快に別れている。
凄い勢いでアッタクが放たれて、その響きの変化が如実にわかる。)
 
 
スネア音は鋭いアタックによって、音が空間へ素早く放射して行く様が見られる。
 
 
バスドラ音が曲全体の基軸となっている。(リズム隊としてしっかり機能している。)
 
 
リズム隊の潔いスピード感がある一方で、その上でやわらかに踊るヴォーカルの
華やかさは完全にキープされている。
 
各々固有のスピードを刻みながら1つの曲になっている出音を聞くと
(=それを感じ取れると)、さながらビッグバンドでアレンジされた別の曲のように
思えてしまった。
  
・・・。
 
 
 
上から下までのレンジが広い。
 
 
バスドラ音は強く凄みを感じるが、エネルギーバランスに偏りがない。
 
 
ピアノ音がカラフル。
 
 
ベース音はスマホのマイクの性能不足(?)によりあまり収録されていないが、
響き(空気の振動)の片鱗が所々感じ取れるので、実際の現場ではキレのある
うねるようなベースが展開されていたのではと思う。
   
・・・。
 
 
 
 
声が艶めかしいほど輝く。
 
 
そして、はやみんと東山さんの両方の魅力を引き出せている。
 
 
それを両立していることが凄い。
 
 
過去の私の経験では、Jeffのプリアンプで はやみんの魅力を引き出すと、
東山さん(の少し甲高い歌声)が削ぎ落とされてしまい、
一方ゴールドムンドのプリアンプを使うと、東山さんの声が煌びやかになるが、
はやみんのハスキーがかった歌声がスポイルされてしまった。
 
 
エブリデイワールドは、異なるキャラクターの歌声をどこまで上手く鳴らせるか
(再現できるか)という難題曲だと感じている。
 
(エブリデイワールドの音質自体は良好で、他のアニソンと比べると鳴らしやすいが、
 再生品位を上げようとするとハードルがかなり上がる)
 
 
ただ、敢えて言うなら、はやみんの上澄み(中音域+高音域)だけでなく、
ハスキーがかった低域部分も聞けると良いと感じた。
 
しかし、これは再生能力の問題ではなく、再現者が
「どのような はやみんの声を好むか」、という嗜好によって
作られた音だと思う。
 
おそらく、どこにスポットをあてたいか、という考え・気分1つで、
声の調整は可能だと思われた。
 
  
  
東山さんに関しては、独特の高音域を展開しながらも、
上記動画の15秒付近の「楽しくて~」の「て~」の部分で
東山さんの少し甘えた声を感じる事ができ、ここでハッとした。
 
 
 
AVALONだけではその違いがわからなかった。
 
 
 
 
しかし、MAGICO Q3 & Spectral を通して聴くと、その違いが歴然で、
「て~」のまさにその一声を聴いて、東山さんの素顔を思い出した。
 
 
ラジオではお馴染みの発声、声色。
 
 
「○○なんですよぉ~」と少し語尾を伸ばす声。
時に収録スタッフに何かねだるような仕草。
 
 
 
由比ヶ浜さんの歌声を聞いていながら、同時に普段の東山さんのラジオを
聴いているという摩訶不思議な感覚に陥った。
 
 
この由比ヶ浜さんでの歌声(演技)と、
東山さんに内在する別の声質=少し子どもっぽい甘えた声
(各種ラジオを聴いて、個人的にはこれが東山さんの本質だと感じている) の
違いを明快に描き分けているのは見事というしかない。
 
 
このシステムで超!A&Gのドリームシアターを聴くと、おそらく、
『赤山奈央』、『青山奈央』、『白山奈央』、『黒山奈央』、『桃山奈央』、『緑山奈央』、
『黄山奈央』の違い(演技による声色の違いと、東山さんの声の本質)を
見抜けることに違いない。
そして、確実に東山さんという存在(現象)に近づけるだろう。
 
 
・・・。
 
 
 
エブリデイワールド。
 
 
私のシステムでは双方の歌声はここまで輝かない。
 
 
しかし、まじまじと振り返ってみると、これだけ輝く はやみんを聴くのは
初めてかも知れない。
 
 
私としては、はやみんの声は透明感+低域(ハスキー)を中心に調整してきたが、
この輝く はやみんも相当良い。
 
 
50畳の女性ヴォーカル専用機によるチノちゃんの歌声は、
ほのかに口が大きくて、発声と響きのバランスに偏りが
感じられ(響きが強かった)が、
このMAGICOでのヴォーカルの発声と響きはバランスが良く
(PC再生で聞く限りは、発声:響き = 6:4)、
等身大の音像が作りあげられていたと想像する。
  
 
 
試聴動画は30秒という制約のため、それぞれのソロパートの部分のみだったので、
サビに入っての はやみんと東山さんのユニゾンがどう聞こえるのか、
それが凄く楽しみで仕方なかった。
 
※ここまでの感想はすべて音色と音階、音のスピード+(ちょっぴり音像)だけでの
感想(しかも圧縮された動画の音声)なので、
どのようなサウンドステージが形成されていたのかは
実際に聴いてみないとわからない。
 
 
 
この音を聴くと、オーディオとしての性能・特長を語るより、
もっと異なる何か -その音の先- について語りたくなる。
  
  
そして、
 
このオーディオシステムによって、表現者の真の表現に迫ることができるだろう。
 
 
それ程の高みへ到達されたと感じた。
 
- 終り -
 
 
(ここまで高品位な音を聴くと、
 人が発する声(演技と本質)とは一体何なのか、
 そしてその境界線上は一体どこに・・・?という考えにふけってしまいマスね。。。)
 
2016/2/14(日) 
hayate